
竹下文子さん×鈴木まもるさんが手掛けるのりもの絵本シリーズの一冊。様々なのりもの絵本の中でも、宅配便を扱っているのは珍しいのではないでしょうか。内容はファンタジーというよりも、宅配便のお仕事をきちんと絵本として描いていること。これはお二人が手掛ける絵本の特徴といえます。
STORY
宅配便の車に乗って、おじいちゃんの畑でとれたりんごの旅がはじまります。大きなトラックに乗りかえて…。楽しい乗り物絵本。
偕成社 はしれ!たくはいびん
宅配便の仕事がわかりやすく伝わってくる!
宅配便の仕事を楽しく紹介してくれている絵本です。おじいちゃんから送られてくるりんごは、いったいどうやって運ばれて手元に届くのでしょうか?
大きなトラックから高速道路を走って営業所へ! そこから小さな配達車に乗り換えて町へ配達に出発! 1つの荷物が運ばれていく流れが、しっかりと描かれているんです。
まだお子さんには漠然としている配達やトラックの仕事が、視覚的に伝わってくるという意味でも役立つ本です。町を走る宅配便を探したり、輸送されているりんごの箱を探したりするのも楽しいはず!
・寝る前に「読んで!」とせがまれる本の中の一冊です。文字はこのシリーズの中では少なめで、お爺さんの送った◯◯◯の箱が作中色々なところに現れ「あった!」と子供は夢中に探しています。楽しめる一冊ではないでしょうか。
・りんごを宅配するのに沢山の車に乗り換え沢山の人の手に渡りかかわっていく奥の深い話だと思います。お子さんに物の大切さを教えるためにも、お父さんのお仕事の苦労を教えるためにもいいテキストになると思います。
・まだ宅配便の概念が分かっていない一歳のときから息子は大好きでした。3歳になった今では、ストーリーを少し理解できるようになり、より楽しんでいます。書き込まれた絵が魅力です。祖父母の家からりんごを受け取って、集荷センターでさらに大きなトラックに積み替えて、高速道路を走る。ストーリーのわからない1歳児も、大きなトラックが居並ぶ絵を夢中になって見ていました。主役?の宅配便以外にも、街の中にタクシーや工事車がいたり、いろいろ探して楽しめる本です。
ちなみに、祖父母の家から集荷したりんごの段ボールが、集荷センターの大量の荷物の中に必ず描かれていますので、ぜひお子さんと一緒に探してみてください
宅配便のミニカーで遊びたい!
この本を読んだあとは、宅配ごっこで絵本の世界を再現して遊びたいはず。そんなときに一緒に楽しめるミニカーといえば、クロネコヤマトのミニカーです。絵本に登場する車は、色的にもクロネコヤマトのイメージですよね。
以前はクロネコヤマトのポイントでゲットできたのですが、もう終わってしまったようですね。とはいえ、オークションなどでも出品されていますので、入手手段がないわけではありません。大型の10tトラックや街で見かけるウォースルー版、クール宅急便などの種類が豊富で、絵本で描かれた輸送手順通りにミニカーを使って遊ぶことができるんです。

詳細情報
作:竹下文子
絵:鈴木まもる
出版社:偕成社
価格:1000円+税
対象年齢:2歳~
21cm×26cm 32ページ
受賞歴:全国学校図書館協議会・選定図書(2005)
日本子どもの本研究会選定図書(2006)
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