ぼくが三輪車で出かけたら、なぜか道は大渋滞⁉ 50種類にも及ぶ乗り物たちが巻き込まれたのは、いったい何の渋滞? 車に乗っているとやっかいな渋滞ですが、乗り物の種類を覚える楽しみに加え、アッと驚くようなクライマックスがとっても楽しい絵本です。
STORY
のりもの50台が大渋滞! でも渋滞の原因を知ったら、イライラなんてふきとんじゃうんだって! いったいなにがあったのかな・・・!?
ポプラ社 なんのじゅうたい?
先を読み進めたくなる渋滞の魅力
不思議な渋滞に巻き込まれたのは、パトカーや救急車や清掃車。みんなが大好きな車から、ちょっと珍しい車まで、なんと50台。渋滞の原因を探して、先頭まで行くとそこには……⁉
色々な車を紹介する図鑑的な要素を、渋滞というシチュエーションに組み合わせた構成は見事です。まず「渋滞の先頭にはなにがあるのか」という点が非常に興味を引き、その原因を探ってページをめくっていくと、自然と50台にもなる車の種類を覚えていくことができるんです。
最初はパトカーや救急車といったメジャーな人気な車しか言えなかったお子さんも、テレビ中継車や高所作業車といった、ちょっとマニアックな車まで覚えていけるようになります。「この車はね、こんなお仕事ができるんだよ」と教えてあげながら読んであげると、楽しいはずです。
そしてクライマックスに訪れる驚きの展開……。日常のありふれた渋滞というシチュエーションに、「この大胆なオチを持ってくるの⁉」と最初は驚きました。最初に読んだときは子どもも驚きながらも、「こんなことってあるの⁉」と大爆笑しました(笑)。
とにかく「渋滞の原因ってなに?」と、ページを自然にめくりたくなる構成は、子供にとって中毒性があるようですね。我が家でも「もう1回読みたい」と言い、何度も渋滞の最後尾から読み返していたのは印象的でした。
作者であるオームラ トモコさんは動物や虫などを題材にした行列、渋滞シリーズというべき絵本を出されていますので、興味のある方はそちらもチェックしてみては?
詳細情報
作・絵:オームラ トモコ
出版社:ポプラ社
発行日:2014年12月
価格:1430円
ISBN:978-4-591-14228-8
3歳~6歳
しかけ絵本
36ページ
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