「恐竜の化石が見たい!」と思ったら、博物館へGO! その中でも東京の上野にある国立科学博物館は、多くの恐竜化石を常設展示していることで有名な博物館なんです。ただ、化石たちは色々な場所に展示されているので注意が必要です。化石を見逃さないように、どこに展示されているのかを紹介します。
地球館地下一階・地球環境の変動と生物の進化~恐竜の謎を探る
恐竜展示のメインステージが、地球館の地下一階です。恐竜の王者ティラノサウルス、3本角のトリケラトプス、ステゴサウルスなど、メジャーな恐竜の全身骨格化石が一挙に勢ぞろい。このエリアだけで、主要な恐竜を見ることができます!
ティラノサウルス
国立科学博物館で展示されているのは、ティラノサウルス・バッキー。1998年にアメリカ合衆国サウスダコタ州フェイスの近くで、カウボーイのバッキー・デルフリンガーが発見したものです。しゃがんだ状態でトリケラトプスを待ち受ける珍しい展示は、この国立科学博物館ならでは。
トリケラトプス
ティラノサウルスと向かい合う形で展示されているのは、ライバルのトリケラトプス。3本の角が大迫力です。国立科学博物館には、もう一体のトリケラトプスの産状化石も展示されているので、比較してみるのも面白そうです。
アパトサウルス
長い首が特徴の竜脚類の恐竜。アパトサウルス属の中でも十本の指に入る良好な標本で、全長18メートルもあります。写真のフレームに収まらないほどの大きさ!
ヒパクロサウルス
カモノハシ竜の草食恐竜。足元にいるのは子どものヒパクロサウルス。
パキケファロサウルス
頭突き恐竜で同じみの石頭恐竜。でも本当は頭突きはできなかったということです。
プレストスクス
三畳紀中期に生息していたワニの仲間です。
ヘレラサウルス
三畳紀後期のアルゼンチンに生息していた肉食恐竜。
スコロサウルス
全身を鎧に包まれた鎧竜の一種で、アンキロサウルスの仲間。尻尾の巨大なこん棒を持っています。
ステゴサウルス
背中に無数の剣をもち、尻尾にとげをもつメジャーな草食恐竜です。
地球館1階 地球史ナビゲーター
恐竜展示のメインは地球館地下一階ですが、博物館の様々な場所に化石は展示されています。地球館1階にも展示されていますので見逃さないように!
アロサウルス
地球館1階にある地球史ナビゲーター。その中央にはアロサウルスの全身骨格が展示されています。なんとこのアロサウルスは、1964年に日本で最初に公開された恐竜の全身骨格化石なんです!
地球館3階 親と子のたんけんひろば コンパス
お子さんと保護者が一緒に学ぶ展示室がコンパス。現在は新型コロナウイルスの影響によって閉鎖されていますが、ここにも化石が(2022年6月現在、遊ぶことはできませんが展示物の観賞は可能になりました)! なんともう1一体のティラノサウルスが展示されているんです。このティラノサウルスは、スタンと呼ばれる個体です。
ティラノサウルス・スタン
ティラノサウルスの化石としては超有名なスタン。1992年にアメリカのサウスダコタ州で発見され、複製化石が世界各国に展示されています。
日本館3階 日本列島の生い立ち
地球館だけではなく、日本館にも注目の化石が展示されています。特に日本で発掘されたフタバスズキリュウの全身骨格は必見!
フタバスズキリュウ(フタバサウルス・スズキイ)
フタバスズキリュウは、1968年に発見された首長竜。当時高校生だった鈴木直さんが、福島県いわき市で発見したことで話題となりました。2006年に正式に新種として認定され、フタバサウルスの名称となったようですね。余談ですが首長竜は海生爬虫類なので、実は恐竜ではありません…。
まとめ・都内近郊に住んでいるなら、まずは訪れたい博物館!
国立科学博物館は、ここ1館だけでも満足できるほどのボリュームのある博物館です。きっと一度では見切れないかも? 何度でも訪れれば、新たな発見があるかもしれませんね。
基本情報
●開館時間
・9:00~17:00(入館は16:30 まで)
・金・土曜日 9:00 ~20:00(入館は19:30 まで)
※当面の間、夜間開館(金曜日・土曜日 17:00~20:00)は休止。
●休業日
・月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
・年末年始(12月28日~1月1日)
●料金(常設展示)
大人620円
高校生以下無料
●住所〒110-8718
東京都台東区上野公園 7-20
●TEL03-5777-8600
●アクセス(公共)
・JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
・京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
アクセス(車)
最寄り出口「首都高上野」(首都高速1号上野線)
※専用駐車場はなし。
周辺の駐車場をご利用ください。
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